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ご質問への回答です

質問をいくつかいただいております。

■出題範囲についての御質問。

「2級、3級共公式テキストをマスターしていれば合格出来るでしょうか ?
公式テキストに載っていない部分が出題される事はあるのでしょうか?
そのような時の為に読んでおいたら良い本などありましたらご教示下さい」

公式テキストをしっかりマスターしていただければ、
合格できるように問題を制作していただきました。
若干、ひねった問題もあります(いぢわるな先生がいらっしゃるようで)。
それらは、計算していただいたり、考えていただかなくはなりませんけれども。

しかし、委員会としては、広く天文学の書籍を読んでいただければ、うれしい限りです。
委員の先生方にアンケートをとって、影響を受けた本や、おすすめ本などについて、
御紹介してまいりますね。

■ドレークの式への御質問。
「2級の1章末問題の5問目 ドレークの式」に関して、もう少し詳しく説明してください」
以下、先生からの回答です。

【御質問への回答】

銀河系が誕生して以来、星は生まれたり死んだりはしているが、
非常におおざっぱに考えると、
宇宙の年齢(だいたい銀河系の年齢)は100億年。

その間に星が2000億個ぐらい生まれたと見積もることができます。
したがって、

2000億個÷100億年=20個/年
となります。

なお、ドレークの式は、
いろいろな要素を掛け合わせた形になっていますが、
要素の中で、fp、fl、fi、fc は、「確率(割合)」なので、
単位をもちません。
また、ne も個数なので、やはり単位はないです。

単位をもつのは、銀河系の中で1年間に誕生する星の個数
R(=20個/年)と、文明の寿命L(=?年)だけです。

したがって、すべてを掛け合わせると、
単位の年が消えて、文明の数になるんですね。

さて、明日はいよいよ試験本番です。
スタッフ一同、なにぶん初めての試みで、
至らぬ部分が多々ございました。
お詫び申し上げます。
みなさまの御健闘をお祈り申し上げます。

たくさんの御応募ありがとうございました

『思い出★星空MAP』キャンペーンは、
応募を締め切らせていただきました。

たくさんの御応募をいただきまして、誠にありがとうございました。
当選者の方にはTwitterのダイレクトメッセージにてご連絡いたします。

今後とも、天文宇宙検定を宜しくお願い申し上げます。

「思い出☆星空MAP」を紹介して頂きました

天文宇宙検定プレゼンツ「思い出☆星空MAP」が、
NTT フレッツ光 メンバーズクラブのホームページで、
紹介していただけることになりました。
「ネット活用術」というページです。

ここには他にも、
Google SkyNHK宇宙チャンネルなど
宇宙関連の美しくて楽しめるホームページが紹介されていて、
ご覧になれば、せわしない日常から解放されることうけあいです。
私もしばし仕事を忘れてしまいました(おいおい)。

さて、
天文宇宙検定プレゼンツ「思い出☆星空MAP」は、
みなさんの、思い出の星空を見た場所、
オススメの星空スポットを
グーグルマップ上にコメントと共に
マッピングしていただくホームページです。

投稿にはツイッターアカウントが必要ですが、
「星空スポットツアー」は、
アカウントがなくてもご覧いただけます。

なお、9月21日(水)まで、
抽選で天体望遠鏡などがあたるキャンペーンも開催中。
キャンペーン詳細は以下ホームページの
バナー広告をご覧ください。
http://starlit-sky.astro-test.org/

日本全国のロマンチストさんたちが続々と投稿中ですよ。

元素周期表と天文学の関係

2級テキストの中身紹介、えーと、第5弾です。
本日は、4章「十人十色の星たち」を御紹介。

4章の冒頭には「元素周期表」が、どどぉ~んと掲載されています。
懐かしいですねー。
「スイヘーリーベボクノフネ……(続きがおぼつかなくてじんわり汗)」

『ま、まさかこれを覚えろと……?』
汗をかかれている受験予定者のみなさま、御安心ください。
検定合格のために暗記してください、というわけではありません。
これは、あくまで、宇宙の元素組成と、
地球・人体の元素組成の関係をみるためのもの。

2級テキストによると、
宇宙に存在する元素は、2つの段階を経て誕生したそうです。
まず、水素・ヘリウムなど軽い元素が宇宙創世期に合成されました。

それ以外の重い元素は、太陽のような恒星内部で起こっている
核融合反応で合成され、その星の寿命が尽きたときに、
宇宙空間にまき散らされたものなのだそうです。

地球そのものや、私たちの体を構成しているさまざまな元素は、
元をたどれば、宇宙のどこかにあった星の中で合成されたものなんですね。
とても神秘的なお話だと思うんです。

銀河の渦の謎?

天文宇宙検定の2級テキストの中身紹介、第4弾です。

6章「銀河系は何からできているか?」を御紹介。
「銀河系は星でできてる!」と思った方。
私とよいお友達になれそうな気がしますー。

銀河系の中心にはどうやらブラックホールがあるらしい。
「あぁ、そうだった、そんな話きいたことある」って方も多いでしょう。
くわえて、星と星の間もただの真空ではないんですね。
ガスや塵が温度や密度を違えて存在してるんだそうです。
6章では、このような銀河系の構成についてお勉強します。

さらに。
「どうして銀河系の渦は、あんなにふわぁっと巻いているのか」
不思議に思ったことありませんか?

3級テキストによると、
私たちの住む太陽系は、銀河系の中心から約2.8万光年の距離にあって、
220km/秒で回転しており、約2億4000年で銀河系を1周する公転周期である。
さらに、2級テキストによると、
銀河系は、誕生から130億年以上たっている。

『おかしいじゃん・・・』
鳴門の渦潮みたいに、もっとキリキリキリっと、
きつい渦巻きになってなってないのはなんで?

どうやら不思議に思っていたのは、私だけではないようで、
この問題は天文学の世界では「巻き込みの困難」というのだそうです

さらに、銀河系を詳しく見ると、その中心と比べて、周縁部では、
回転速度が遅くなっていないらしいのです。
渦潮みたいな銀河系を想像していると、なんだか不思議ですよね。

この回転速度の謎の正体、
光や電波では見えないが重力を及ぼす謎の物質、
「ダークマター」が、中心から離れた部分の天体に影響して、
周縁部でも天体が早く回転することを可能にしている・・・・・・らしいのです。

でも、そもそもダークマターが何なのか、誰にもわからない。
謎まみれ銀河系。

夏は天の川(銀河)が明るく見える季節。
私も今年のお盆には、田舎でうすーいもやのような銀河を見てきました。
最初は雲かと思いましたが、結構見えるものなんですね。
皆さまも、郊外に行かれる機会があったら是非、夜空を見上げてみてください。