地学フォーラムでの武田先生のお話をもうひとつだけ。
昭和基地のある東オングル島から、内陸にあるドームふじ基地まで、
雪上車で片道3週間(!)かけて移動する間、
排泄物は、すべて持ち帰るのだそうです。
南極は、一面真っ白な雪原ゆえ、
効率よく隕石を発見することができる格好の隕石採集地として有名。
かちかちに凍ったう●ちを
隕石と間違って持ち帰らないように……というのはジョークでしょうけど。
南極の環境保全のために「持ち込まない、持ち出さない」んですね。
武田先生の御著書
『世界一空が美しい大陸 南極図鑑』(草思社)
昨日、書店で見かけて購入しました。
美しい写真が満載です。
23日(土)、(財)深田地質研究所研修ホールで開催された
日本地学教育学会主催の「地学教育フォーラム」に参加させていただきました。
「地球を愛する人生の達人たち―地学を学ぶ意義を問い直す」がテーマ。
「地学」が軽んじられる昨今の傾向を憂う私には、興味深いお話ばかりでした。
印象的だったのが、日本南極地域観測隊に参加された、武田康男先生の講演。
次々とスクリーンに映し出される手つかずの南極の風景は、どれも美しい。
なかでも、空気中に塵がほとんどない南極の星空(天の川)の写真には、
思わず「おぉ~!(小声)」
武田先生が講演中におっしゃった、
「南極に行く前に想像したモノは、どれも予想通りそこにあったけれど、
どれも想像を超えていた」といった言葉が印象的でした。
写真は、研究所ホールに展示してあった「アンモナイト」の化石。
とても立派だったので、撮影のご許可をいただきました。
星空の写真は……ないんです。すいません。
『天文宇宙検定』の運営制作の現場から、
先生方とのやりとりや舞台裏のバタバタなど、
いろいろな話題をとりあげていければと思っております。
宜しくお願いします!