公式ブログ

全ての記事一覧

天文学を学べる大学合同説明会

6月23日(日)、佐賀県立宇宙科学博物館にて開催された

天文学を学べる大学 合同説明会」に参加させていただきました。

 

早朝から大嫌いな飛行機に乗って一路佐賀へ。

機内では、機体のバランスが崩れないように、

シートの上で、身じろぎひとつしないでたどり着いた佐賀空港。

まさか、この歳で進学説明会に参加することになろうとは……。

 

 

さて、たどり着いた会場の最寄駅である武雄温泉駅は、

『会場を間違えたか?』と思ってしまうほどの静かな山間の街。

そこからさらに、タクシーで、緑濃い山の中腹を目指します。

山間から現れた科学館は、

『あのー。どちらの科学戦隊の秘密基地ですか?』

といった奇抜でモダンな佇まいの建物。

 

 

会場の駐車場にはすでに車やバスが多数。

年間25万人を集める人気スポットなんだそうです。

 

 

『こんなへき地での説明会なんて(すごく失礼、ごめんなさい)、

参加者は10人くらいでしょー』という予想を裏切って、

説明会会場は、席が足らずに、人があふれ出てました。

そして、皆、真剣な眼差し。

「JAXAで働くにはどこに進めばよいですか?」などという

積極的な質問も出たそうです。

うーむ。最近のこどもさんは、しっかりしてますねぇ。

 

 

各大学の代表者が、スクリーンに映し出される資料を解説しながら、

どんな研究をしているのか、

卒業生がどんな就職先に進んでいるかなど、

詳細なお話が続きます。

 

 

早起きしたせいで、腕組みしたまま、

ともすると睡魔で幽体離脱しかねない私の横で、

真剣にメモを取る少年少女。

夢に向かって一生懸命です。

漫然と学生時代を過ごしてしまった私は、

本日現在、こんな大人になりました。あぁ、ごめんなさい。

 

 

さて、せっかく来たのだから、館内も見学して行きましょうと、

図々しくも、うろちょろ見学をさせていただきました。

 

 

館内は、日曜日ということもあって、かなりのにぎわい。

小学生くらいのお子様を連れた家族連れが多かったようです。

館内には、さわったり、体験できる展示物や

参加できるイベントが多くて、退屈させる暇を与えません。

やどかりだってさわりほうだい。やどかりもやさしくしてほしいそうです。

 

 

そして、これが宇宙発見ゾーンの入口。

舞浜の某遊園地のスペースなんとかを彷彿とさせます(失礼です、ごめんなさい)。

 

 

なかでも、私の心を射止めたのは、コレっ!!

その名も「宇宙トレーナー」。

『あぁぁぁぁぁ。体感してみたい……』

心ひそかに野望に燃えるおっさん。

あん?身長制限があるの?

『ノープロブレムっす。もう背が伸びることはないがな、ふっ』

 

 

でも並んでいるのは、小中学生ばかり。

列が途切れることはありません

子連れでもないおっさんが並ぶのは、ちょっと、どうなんだろう。

『誰かのお父さんのふりをして並んじゃおっかな、でもなぁ』

など、逡巡しつつ、諦めきれない往生際の悪い私は、

プラネタリウムの上映時間まで、

この装置のまわりをウロウロしてました。

あぁぁ、自分の分別くささが憎い。

 

 

建物の丸いドームの中にはプラネタリウムがあります。

撮影はできなかったんですけど、最近のプログラムはすごいですね。

オーロラを疑似体験できました。

ちょうど、その日は、スーパームーン。

最も小さく見えるときの満月とスーパームーンの満月を

並べて比べられるなんてプラネタリウムくらいですよ。うん。

 

 

んでもって、

科学館といえば、売店。

何やら怪しい(重ね重ね失礼)サイエンスグッズがてんこ盛りです。

財布のひもがついつい緩んでしまいます。

 

 

本も、幼児向けから大人向けの写真集までの充実ぶり。

『素敵な本との出会いがあるかもしれませんねぇ』

などと、急に編集者ぶってみる。

さっきまで「宇宙トレーナー」を指加えて見てたのは誰だ。

 

 

一方で、こういう売店が、

お父さん、お母さんを悩ませるのは、昔も今も変わりがないようで、

「そんなモン買っても、あんたは、すぐに飽きるばってん!(九州弁はてきとーです)」

と、いずこの行楽地でも目撃できる親子の攻防が繰り広げられておりました(笑)。

 

 

わらわらと、ありんこのように商品にたかっているお子達を、

「ちょっとごめんね」などと、かき分け、

彼らの羨望と嫉妬のまなざしを心地よく浴びながら、

私が大量購入したのは、佐賀県立宇宙科学館オリジナルのお菓子

「宇宙人のなみだ」。

おいしかったそうです(メレンゲ菓子みたいでした)。

編集部の優秀な頭脳たちの疲れを癒すべく、甘いものを大量購入した優しい私。

別にフラフラと遊んでしまって、後ろめたいわけではありません。

 

 

「火星人のおやつ」とかいうのもありました。

やっぱいいです。佐賀県立宇宙科学館。

 

 

帰りの飛行機では、

雲海の上で、スーパームーンのでっかいお月様と、

デートをしながら、やはり身じろぎひとつしないで

帰ってまいりました。

とても楽しかったです。

(何しに佐賀まで行ったんだっけ?)

 

 

2013年~2014年版 2級・3級テキスト

明日、12日(水)。
『天文宇宙検定公式テキスト2級 銀河博士《2013年~2014年版》』と、
『天文宇宙検定公式テキスト3級 星空博士《2013年~2014年版》』が、
書店発売されます。

2013年~2014年に開催される
天文宇宙検定の受験用テキストです。
(4級は、昨年のテキストから出題されます)

『ごっそり新しい内容になっているに違いないわ!』
そんな御期待は、すっぱり裏切って、
大幅に、ごっそり、全面改訂、とはなっておりません。
天文宇宙検定委員会の先生方は、
『昨年のリベンジを!』という方にも優しいんです(?)。

改訂された箇所は、
学術的に裏付けのあるものについて、
最新の数値や観測成果を反映し、
時事問題を差し替え、
章末問題を全部入れ替え、
……一見、わかりづらいのですが、
結構、変更していますね(汗)。
本当に先生方が、やさしいのか怪しくなってきました。

では、本になる前の「ゲラ」段階のものですが、
中身を少しご紹介いたします。

3級6章より

3級は、小学校高学年の方にも挑戦していただけるように、
フリガナを大幅に増やしました。
天文学って特殊な読み方をする語句が多いですものね。

かくいう言う、わたくしも、
いまだに「がいわくせい」なのか「そとわくせい」なのか、
口にする前に一瞬、言いよどんでしまいます。
それって、天文の担当編集者としてどうなのだろう。

3級テキストの内容は、
中学までに学ぶ天文学の知識、
そして、天文宇宙関連の時事問題が中心です。

今回から、2級には、宇宙工学の分野、
おもに、ロケットのしくみや人工衛星の種類などに関する章が、
1章分、追加されました。

ご購入の際には、旧テキストと間違われないように、
ご注意ください。

詳細はこちらから。
『天文宇宙検定公式テキスト2級 銀河博士《2013年~2014年版》』
『天文宇宙検定公式テキスト3級 星空博士《2013年~2014年版》』