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試験の採点が、ほぼ終わりました。
合格率など、詳細は、後日御報告をいたします……が。
2級の試験問題が、難しかったでしょうか?
それとも、3級の問題がやさしすぎたでしょうか?
合格率に少々開きが出てしまったようで(汗)。
多くの課題(反省点とも申しますが)を抱えるスタートとなりました
さて、試験後に、たくさんの御質問や御指摘をお寄せいただきました。
誠に有難うございます。
委員の先生方ともに、メールを拝見いたしました。
なかでも御質問が多くよせられた問題が、これ。
【問15】 宇宙の膨張速度は今後どのようになっていくと考えられているか。
①加速する ②減速する ③変わらない ④0になる
《正解》 ①
御質問は、ほぼみなさん同じ。
「宇宙の将来については、いろいろな説があり、
『加速する』という説だけではないと思っているのですが、どうなのでしょうか?」
これについては、先生方から以下のような回答をいただきました。
現在の学説としては、さまざまな観測結果から、
「加速膨張が定説である」と、いってよいと考えられます。
これは、ほぼ観測事実で、だからこそ、ノーベル賞も出たわけです。
もちろん、科学の通例で、いつか覆る可能性もあります。
明日以降も、いただいたご質問への回答をアップしまいります。
第一回の検定が終わって約10日。
たくさんの御質問をいただき、ありがとうございます。
試験問題に関するご質問について、
委員の先生方からの回答がほぼ揃いましたので、
出題順に並べたものをアップいたします。
答え合わせとともに、ご確認ください。
また、試験問題に誤あり、
受験者の皆様にご迷惑をおかけいたしましたことを、
あらためて深くお詫び申し上げます。
訂正と御質問への回答
さて、試験が終わって3日が過ぎました。
真っ白に燃え尽きて……いる暇が全然ありませんっ(大汗)。
皆さまからの御質問の嵐。
頂戴した御質問は、メール、お電話にかかわらず、
すべて天文宇宙検定委員会の先生方と検討を重ねております。
同じ御質問を複数の方からいただいたり、
採点に影響するような御質問もあったりしますので、
誠に申し訳ございませんが、
いましばらくお時間をいただきたくお願い申し上げます。
それから……。
試験後に、励ましのお電話、メールをいただきました。
涙が出るほど、うれしかったです。
この場を借りて御礼申し上げます。
質問をいくつかいただいております。
■出題範囲についての御質問。
「2級、3級共公式テキストをマスターしていれば合格出来るでしょうか ?
公式テキストに載っていない部分が出題される事はあるのでしょうか?
そのような時の為に読んでおいたら良い本などありましたらご教示下さい」
公式テキストをしっかりマスターしていただければ、
合格できるように問題を制作していただきました。
若干、ひねった問題もあります(いぢわるな先生がいらっしゃるようで)。
それらは、計算していただいたり、考えていただかなくはなりませんけれども。
しかし、委員会としては、広く天文学の書籍を読んでいただければ、うれしい限りです。
委員の先生方にアンケートをとって、影響を受けた本や、おすすめ本などについて、
御紹介してまいりますね。
■ドレークの式への御質問。
「2級の1章末問題の5問目 ドレークの式」に関して、もう少し詳しく説明してください」
以下、先生からの回答です。
【御質問への回答】
銀河系が誕生して以来、星は生まれたり死んだりはしているが、
非常におおざっぱに考えると、
宇宙の年齢(だいたい銀河系の年齢)は100億年。
その間に星が2000億個ぐらい生まれたと見積もることができます。
したがって、
2000億個÷100億年=20個/年
となります。
なお、ドレークの式は、
いろいろな要素を掛け合わせた形になっていますが、
要素の中で、fp、fl、fi、fc は、「確率(割合)」なので、
単位をもちません。
また、ne も個数なので、やはり単位はないです。
単位をもつのは、銀河系の中で1年間に誕生する星の個数
R(=20個/年)と、文明の寿命L(=?年)だけです。
したがって、すべてを掛け合わせると、
単位の年が消えて、文明の数になるんですね。
さて、明日はいよいよ試験本番です。
スタッフ一同、なにぶん初めての試みで、
至らぬ部分が多々ございました。
お詫び申し上げます。
みなさまの御健闘をお祈り申し上げます。