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トンボ―の遺灰を載せて冥王星へ

いよいよ、ニューホライズンズが、

日本時間の14日、午後8時50分頃、

冥王星に最接近しますね!

もうすでに観測は始まっていて、

冥王星の画像

NASAのサイトにアップされています。

探査衛星ニューホライズンズの打ち上げは、

2006年1月。

9年以上かかったわけですね。

とおいなぁ。

9年前、何してたかなぁ。

9年間、何してたかなぁ・・・・・・。

なんだか、じんわり嫌な汗かいちゃうなぁ(苦笑)

ところで、2006年夏に、

冥王星は、太陽系第9惑星から、

準惑星へと位置付けが変更されました。

当時は、「冥王星、惑星から格下げ」などと、

ニュースなどでも話題となり、

社会的な反応が予想外に大きくて、

また、そのとらえられかた、報道のされ方に、

天文学者の先生方が驚き、とまどっておられました。

その過熱ぶりを受けたからか、

当時、ある書店さんから、

「冥王星をテーマに、

店頭に特設コーナーをつくりたいので、

御社で出版している冥王星の本を教えてください」

って御電話をいただきましたっけ。

冥王星は、SF作品には、たびたび登場しますが、

当時も今も、冥王星だけについて詳しく書かれた天文学の書籍は、

見つけることはできないだろうと思います。

まさに、これから、その謎のベールが、

はがされていくわけですね

冥王星が発見されたのは、

いまから85年前の、1930年。

アメリカの天文学者トンボーが発見。

ギリシャ神話の「冥府の王」にちなんで、

「Pluto(プルート)」と名づけられました。

それを和訳命名されたのが、

星座やその伝説などについて多数の著作を遺された

野尻抱影先生。

今月発刊の『天文宇宙検定3級公式テキスト』には、

冥王星の外側には、まだ惑星があるのではないか、

と想像した人々のお話が紹介されています。

その幻の惑星の名として紹介されているのは、

「ペルセポネ」。

“第 10 番惑星”には、

冥界の王プルートの后、

冥妃星の名を与えようと考えたんですね。

ラーメタル」じゃなかったのか(笑)

もし実在したとしたら、

野尻先生は、どんな和訳をされたか、

お尋ねしてみたいですねー。

さて、さて、

このニューホライズンズには、

冥王星を発見した天文学者、

トンボ―の遺灰が載せられているそうです。

トンボ―さんの希望かしら?

とにもかくにも、

ニューホライズンズは、

まだまだこの先も旅を続け、

エッジワースカイパーベルト天体を目指すそうです。

どんな世界を見せてくれるんでしょうか。

  
 
   
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